前回のブログで『木の乾燥方法で性能が変わる!』と申しましたが、
『木材』は必ず材木屋さんで乾燥してから工務店やハウスメーカーに搬入されています。
なぜなら山から伐採されたばかりの『樹』は大量の水分を含んでおりますので、
そのままでは柱や梁などの『建材』にはまず使えません。
放っておけば自然と乾いていきますが、とても時間がかかります。
そこで『木材の乾燥』と言う工程が絶対に必要になってきます。
現在多くの工務店、ハウスメーカーが使用しているのが乾燥機で行なう『人工乾燥』です。
人工乾燥にも色々種類もあります。
大抵大きな窯で1日から2週間ほど100℃以上の高温をかけて木を乾燥させる訳ですが、
大事なのはここで木の水分だけを落とすのではなく、木の養分までも落としてしまう事。
写真は人工乾燥を行なった後の乾燥機の壁の写真です。
木の水分と一緒に養分まで抜けた証拠です。

木の養分とは、言い換えれば木の精油成分です。
私達が家に入った時に『木の香りが心地よい』と感じたり『抗菌効果』を実感できるのは、
このテルペンをはじめとした数種類の精油成分が残っているお陰なのです。
人工乾燥された木材は見た目は『木』ですが水分も養分も吐き出されていますので呼吸をしません。
呼吸をしないと言う事は『調湿をしない』と言う事です。
木が呼吸をしない、調湿しない、と言うことは木の寸法が常に一定なのです。
施工する側からすれば人工乾燥材は手間もかからず経験も浅い大工でも非常にやりやすい建材です。
だから多くの工務店、ハウスメーカーで使われています。
しかし、木の家に住みたい!と思っている人達からすればどうでしょう?
国産の木をふんだんに使っているから呼吸(調湿)してそう、カビも無くて健康に良さそうと思われがちですが、
実際は、木の香りもしなければ、抗菌効果も調湿もあまり期待出来ません。
我々から見れば人乾材は木の色艶が悪いのですぐに見分けが付きますが、
一般の方は見分けが付かないと思います。
ハウスメーカーの人から、ウチのは国産の無垢の木ですよ!と言われれば納得してしまうはずです。
もし、木の精油成分が残った家ですと家に入ってすぐに木の香りがします。
その香り成分が色んな菌や虫に対して抗菌、防虫してくれますので健康的な空間を実感できます。
また調湿もしてくれますので梅雨時など湿度が高い日でも室内は過ごしやすいでしょう。
どうでしょうか?同じく見える木でもこれだけ含水率と養分が残っているだけで家環境は全然違います。
志木の家の構造材などで使っているのは人工乾燥材ではなく、自然乾燥材です。
今まで話してきた、木の香りがする木なのですが、メリットばかりでは無くデメリットも実はあります。
話しが長くなってきましたのでまた改めてブログしたいと思います。
皆様、良い週末を!
自然素材の家 志木siki
星 英樹