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似て非なるもの。

前回のブログの続きになります。

住宅を建てる際に使われる木材の乾燥方法としまして大きく2つに分かれます。

まず、木材を乾燥炉内で高温で人工的に乾燥させる『人工乾燥』。

下の写真3枚は人工乾燥した四寸柱です。

表面には割れが無く、一見良い柱にしか見えませんね。

2枚目、3枚目はその人工乾燥した柱を鋸で割いた時の写真です。

断面には良く見ると内部割れと呼ばれる空洞があちらこちらに見られます。

水分と一緒に木の香り成分(養分)まで抜けてしまい、

木の細胞が壊れ中身はスカスカで耐久性に疑問が残ります。

もう一つが、木材を天日と風に当てて、自然に乾燥させる、『天然(自然)乾燥』

人工乾燥の乾燥時間が1週間に対して天然乾燥は乾燥まで数ヶ月から半年間。

しかもデメリットとして乾燥が進むにつれ、柱の表面に割れを起こします。

実は昔はこの表面割れが全国的なクレームになり、

クレームを恐れた工務店が表面が割れない乾燥方法として、

現在の木の内部から水分養分を抜く人工乾燥の方法にたどり着きました。と聞きました。

表面に割れが無い人工乾燥材はクレームも無く、一般ユーザー、

いやクレームを嫌う工務店には人気が出ると思います。

工務店は決まって、寸法が安定して狂いも割れも無くて良いですよ!

と言う。

何も知らされていないのはエンドユーザーと言うことでしょうかね!?

続いて、天然乾燥材の四寸柱の写真です。

表面が割れていますね!

昔はこれがクレームでした。

そしてまた同じく割いてみました。

やはり内部割れはありませんね。

同じ乾燥した木材でも似て非なるものといいますでしょうか。

両者を一度に触れてみると違いは歴然としていて、

木を知れば知るほど人工物をお客様に勧めるのは難しいです。

また自然乾燥材で造られた家は自ら調湿し、香りを発し、居心地が良く長持ちします。

昔に建てられた古民家などの構造材は皆この自然乾燥材です。

表面割れはしていても、100年以上長持ちして、さらに再利用可能です。

大手メーカーのものとは正反対とも言える位です。

無垢の木を取り扱う工務店側としてみれば、

木の乾燥にもこだわって頂く事で、自然と暮らしは豊かになると思います。

自然素材の家 志木siki

星 英樹