今日は鉄筋工事で使用する鉄筋について少し触れたいと思います。
工事関係者なら知っている事でも、一般から見れば、コレってどうなの?って事もあると思います。
鉄筋コンクリート。
その名の通り『鉄筋』と『コンクリート』が一体となり強固な構造物となるわけですが、
昔は使われている鉄筋の表面がハリガネの様にツルツルしてて、
今現在のような表面が凸凹の鉄筋ではなかったようです。
ではなぜ凸凹になったのか?
鉄筋にコンクリートが絡みやすくなり付着が増して強度が上がる為なのです。
鉄筋とコンクリートが少しでも密着して付着する為のポイントとしてもう一つあります。
それは鉄筋表面の『錆・サビ』です。
一般的に『錆・サビ』はあまり良いイメージが無いと思いますが、
鉄筋工事の赤サビは別です。
写真は先日組まれた、会津若松市河東町の新築工事現場の写真です。
ん~曲げた所など、所どころ赤く錆びていますね。

これを見れば心配になるのも頷けます。
しかし、実はこれ(錆)がある為に鉄筋とコンクリートが付着度が上がり、
強い鉄筋コンクリート構造物に仕上がるのです。
同じ錆でも、鉄の中まで錆びている場合や、カサブタの様に表面が浮いている場合はダメです。
ちなみに公共建築協会出版の建築工事監理指針 令和元年版 上巻にはこの様に書かれています。

以下、P286より抜粋
『鉄筋の表面は、所要の状態であること。』とは、施工中の、特にコンクリート
打込み直前における鉄筋に、コンクリートとの付着性能を阻害するような油脂類、
錆、泥、セメントペースト等が付着していない表面状態とすることであり、その程
度を定める必要がある。 具体的には、油脂類、浮き錆、セメントペースト類は
コンクリート打込み前に除去しておく必要があり、この付着物の程度、除去のための
方法と処理後の確認方法をあらかじめ施工業者に提案させ、また、確認したことを記
録に残す。
なお、錆のうち、浮いていない赤錆程度のものについては、コンクリートとの付
着を阻害することがないので、無理にこれを落とす必要はない。
との事です。
分かりやすく言いますと、
鉄筋の表面が赤くなった赤錆程度(上の写真の状態)は問題は無く、
カサブタの様に浮いた浮き錆や油類は、コンクリートを打設する前に除去してください。
と言う内容です。
この建築工事監理指針には仮設工事にはじまり、地業、鉄筋コンクリート、鉄骨などなど
施工監理について詳しく書かれています。
ちなみに、鉄筋が本格的に錆びるのは風雨にさらされ30年~との事でした。
また、コンクリートはアルカリ性なので打設後はアルカリ分で
鉄筋の酸化を止めるので安心して下さい。
との事でした。
現在は瑕疵保険の基準、そして検査がありクリアしないと次の工程には進めません。
一つでもお客様の安心に繋がれば良いと思います。
今日の話は鉄筋コンクリートだけに、中身が堅かったですね…。
自然素材の家 志木siki
星 英樹