志木の職人が例のごとく、木のクセを見て木材を刻んでいます。
機械に入りきらない木材は当然、職人が手刻みします。
志木ではプレカットの機械に通すにしても、木のクセを把握してから番付を付けます。
通常、プレカット工場では木のクセまでは見ません。
ただ単に機械に通すのみです。
素人目には分からないと思いますが同じ木材を使ったとしても当然差が出ます。

写真の木材は、会津坂下町の新築住宅の構造体です。
長さ6300mmのヒノキの尺柱を筆頭に,
150×150の化粧柱。
そして標準柱の4寸柱。
全てAD材、つまり天然乾燥材です。
柱の含水率は計測時の季節にもよりますが平均14~17%です。
近年は構造材を100℃以上の高温で人工乾燥させた木材が主流になりました。
昔、まだ天然乾燥が多かった頃に施主から
『新築なのにウチの柱にはヒビが入っている』とクレームが相次いだらしいのです。
施主からクレームが来ない様にする為に、
業界では木の芯から水分と養分を抜く方法をあみ出しました。
結果、見た目は綺麗でワレなど一つも無い木材が出来上がりました。
当然、施主からのクレームは減り、業者はホッとします。
ただ、そんなに甘くは無い木の世界。
柱の表面が割れなくなったのは良かったのですが、柱の内部が割れる現象が発生しました。
骨粗しょう症、の様な状態。
材木屋も人工乾燥が木にとって良くないのは承知です。
木の特性を施主に説明できない工務店は当然クレームに対処出来ないので、
人工乾燥材と言う選択肢しか残っていません。
30~40年は持ちこたえると思いますが、その後は心配です。
反対に柱や梁にワレがある古民家などは築100年を経過しているものが多いと思います。
芯がしっかりしているから持ちこたえるのです。
スキップフロアーがある会津坂下町の家、完成楽しみにしていてください!!

自然素材の家 志木siki
星 英樹