自然素材の家・国産木材使用の注文住宅|会津の工務店・株式会社 志木

唐招提寺

昨日、家に帰ってTVをつけたら 『唐招提寺 平成宮大工の挑戦 天平の技を今に受け継ぐ』
という番組がチャンネルBS-iでやってました。(残念ながら途中からしか見れませんでしたが)
奈良の唐招提寺は今から約1200年前に建造された建物です。
平安、鎌倉、江戸、明治時代と過去に4回大修理を行ってきて、そして今回、平成の修繕工事。
驚くのがこの大修理は10年を要するといってました。
解体から補修してさらに組み立てをする訳だが。
TVを見てるとベテラン棟梁が何人も集まり仕事をする。そこに若い職人がベテランに混ざり
仕事をする・・・というより彼らは仕事を学んでいたのだろう。
一方、仕事はというと『木のクセ』で悩みに悩み疑問と問題の連続のようで、
(今の時代でも解明されない謎がそこにはたくさんあるようでした) 
そして現場では棟梁が『難儀やなぁ~』とつぶやいていたのがとても印象的でした。
梁などをクギや金物を使わず組んでいく『継ぎ手』(つぎて)と言われるものがあります。
  (寝つけない夜・・・。の写真を参考にしてください)
のげつけ、かまつぎ、などたくさんの継ぎ手がありますがあの時代、教科書も何もありません。
ただ、建物の必要に応じてこの継ぎ手を大工が考え種類が増えていったようです。
そしてあの建物、今のようにコンクリートの土間コンがあり基礎と土台をボルトで止めて・・・。
なんてことはしてません。(神社仏閣はみんなそうじゃないかな?)
大きな土台になる石がありその上に柱がドンとのっかってるだけです。
 (一本の柱で4トン支えると言ってました)
ただし石と柱の接点になる面を石の凸凹に合わせて柱に墨をつけそこをノミで
削らなくてはなりません。これを大工用語で『ヒカル』といいます。
この作業は一つとして同じ石がないので本当に根気がいる作業でしょう。
そして皆さん気になるのが『耐震』でしょうねあの建物はとても揺れるのです、
しかし何度地震が来ても壊れないのです。
先程出てきた継ぎ手、あれが少しだけ『ゆるめに』造られていたと言う事です。
きつめとゆるめ、それを判断するのが大工の経験と勘と言ってました。
志木でも去年秋から今年の春にかけて約100年前の古民家を再生しました。
どこに行っても壊して新しい家を建てた方がいいよ!と言われてきたらしいのですが・・・。
古くても愛着があるので残していきたい!!という
建て主の強い気持ちがあり我々志木が工事を着工しました。
いざ工事が始まると想像と現実では大きく異なる部分が数多くありました。  
目に見える所も見えない所も凄まじい汚れや傷み、そして骨組みを残して、内外装などの解体。
更に建物の傾きを直したり柱や梁などの木のクセが出てたので。
それに合わせて建具の製作、などなど普通の工事に比べて時間と経費そして大工の経験と勘が
多く必要とする現場でした。
話は唐招提寺に戻りますが。  
1200年前の『木』が今もこうして建材として生きている更にそれを再生できると言うことは
本当に素晴らしい事だと感心しました。
 (そこには大工の知恵が無数に眠っているわけです)
この知恵と技術を次の世代にも残していかなければならないと思わせる番組でした。